2007年9月6日木曜日

[II - 6] 基本操作 ファイル/フォルダ自由自在

Ubuntuで作成した書類(ファイル)やデータ、インターネットからダウンロードしたり、友達、同僚
から受け取ったファイルを、コピーしたり移動したり、フォルダに分かりやすく整理しておくために、「ファイルブラウザ(Nautilus)」の使いかたをしっかりマスターしておきましょう。

「パネル」の左上に「場所」という文字があります。
ここをマウスでクリックします。ここから、色々なフォルダに飛ぶ事ができます。
まずは、「ホーム・フォルダ(Home Folder)」を選んでみましょう。
[ホーム・フォルダを開く]

この「ホーム・フォルダ」以下が、自分で自由に使える「場所」です。
またの名前を「ユーザ・ディレクトリ」ともいいます。ディレクトリとは「階層」。この中に、いくつもフォルダを作って、ファイルをいつでも見つけやすいように、整理して置いていきます。

[フォルダの生成]

新しいフォルダを作る時には、何もない空白の所で、右クリックをします。
一覧の中の一番上にある「フォルダの生成」を選びます。
すると、「未タイトルのフォルダ」が現れます。この文字部分が四角で囲まれている所にフォルダ名をキーボードで入れます。
もしも、四角が消えてしまっていたら、フォルダのアイコン上で右クリックして、「フォルダ名の変更」を選べば、文字の入力ができるようになります。
もちろんフォルダ名は日本語でもOK!
あとでブラウザで探したり、検索する時に、自分なりに分かりやすい名称にしましょう。

[一覧表示への切替]

右上の黒の足型アイコンの下にある切替ボタンを「アイコン表示」から「一覧表示」に変えるとフォルダ/ファイルを一覧で表示できます。
上部バーにある「名前」、「サイズ」、「更新日時」部分をクリックすると、それぞれ順番が入れ替わり(ソート)探しやすくなります。例えば、「更新日時」ですと、新しい順、古い順に並べ替えることができます。

「ショートカット・アイコン」

「Examples」というフォルダを観てみると、フォルダに矢印がついています。
これは「ショートカット・アイコン」(リンク、分身)です。
さて、画像にご注目いただくと、「切り取り」、「コピー」「リンクの作成」というメニューがありますね。
このメニューは、ファイルブラウザの上部メニューの「編集(E)」でも出ますが、右クリックが便利でしょ?
ファイルやフォルダの「コピー(複製)&ペースト(貼り付け)」は、右クリックが便利!覚えておいてください。

さて、先ほどのフォルダが、どこにリンクが張られているかを、フォルダ上で右クリックして「プロパティ」を開いて調べてみましょう。

[プロパティ画面]

この情報を観てみると、「リンク先」に「/usr/share/example-content」と書かれています。
これは、階層構造の「/」一番上の(rootと言います)の下の「usrフォルダ」の下の「share」フォルダのしたに置かれている「example-content」の分身であることを意味しています。

このように、ファイルやフォルダについて詳しく知りたければ、「右クリックでプロパティを見る」ということも覚えておくと、とても便利です。

このリンク・フォルダを開いてみると、本来ならば違うフォルダに置かれているファイルを見て、ファイルをコピーしたりする事ができます。

さて、何やらマンデラ大統領の顔が見えますが、これは動画ファイルです。ダブルクリックすると動画が観れます。
また、音符の形をしたアイコンが2つありますが、マウスをこのアイコンの上に置くだけで、音声のサンプルが再生されます。

ファイル・ブラウザの左上に、「書類と鉛筆のアイコン」が見えます。
ここをクリックすると、「/home/ubon」という表示に切り替わりました。これをディレクトリを「パス」で表示すると言います。この表記に慣れておくと、使い込んでいく内に色々とインターネットで情報を調べる時に便利です。インターネット上での情報の記載は、このパスで表示している事が多いからです。
「rootの下の、homeフォルダの下の、ubonフォルダ」と表記するよりも短くて済みますし、分かりやすいですよね?

[ディレクトリ・ボタンとアイコンの拡大/縮小]

では、「書類と鉛筆のアイコン」をもう一度クリックして戻してみましょう。
階層を移動する時には、ディレクトリを表すボタンをクリックすれば、すぐに移動できますので、こちらも便利です。うまく使い分けてください。

さて、右上には、ルーペアイコンと100%と書かれた部分があります。この「+」のルーペをクリックすると、ブラウザの中身が拡大します。「-」のルーペでは、アイコンが縮小して多くのアイコンが見れます。
画像ファイルの場合、このように拡大することで、絵の中身が理解できて便利です。

[ブックマークをサイド・フレームに追加する]

さて、左側にも、縦にフォルダのリストが出来ています。このエリアを「サイド・フレーム」といいます。ここには、頻繁につかうフォルダを追加して表示させておくことができます。Webブラウザのお気に入りと同じですね。上部の「ブックマーク(B)」から、「ブックマークに追加(A)」を選ぶとサイド・フレームにフォルダが追加されます。
このサイド・フレームからフォルダを選んでクリックすれば、中身が右側に表示されます。

[ゴミ箱からファイルを戻す]

上の画像では、サイド・フレームに、「ゴミ箱」フォルダが表示されています。(*7.10から標準でブックマークが登録されています)
一度ゴミ箱に捨ててしまったファイルで、元に戻したい場合、選んだファイルをデスクトップや他のフォルダにドラッグ&ドロップすれば、元に戻すことができます。

[ゴミファイル/フォルダの完全消去]

ブックマークの「ゴミ箱」を右クリックして「ゴミ箱を空にする」を選べば、ゴミとなったフォルダやファイルが完全に消去されます。

続いては、階層(ディレクトリ)の操作について、見ていきましょう!

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