2007年9月9日日曜日

[II - 9] 文字の入力と変換

*このページは、説明の図をより充実させていきます。

次は、文字の入力と変換について、見ていきましょう。
まずは、パネルから、「アプリケーション」-「アクセサリ」とたどって、「テキスト・エディタ」を開きましょう。

[テキスト・エディタ:gedit]

■言語バーを表示させる
日本語の入力は、画面の右下の方に現れる「言語バー」で行います。
[Ubuntuの言語バー:SCIM]

キーボードの「半角/全角」キーを押すことで、言語バーが表示/非表示の切替ができます。

または、画面上の通知領域にあるアイコンからでも切替ができます。
(その他、「Shift + スペース」「Ctrl + スペース」でもOKです)

■ひらがなの入力
ひらがなや全角の記号を打つときは、入力モードで「ひらがな」を選びます。言語バーに「あ」と表示されます。

[入力文字の変更]

うぶんつはたのしい!!!・・・とローマ字入力する場合には、「UBUNTUHATANOSHII」と入力し「Enter」キーを押します。
*「かな入力方式」の方は、下記「入力方式の変更」をご参照ください。
・「」の記号は、「Shift」キーを押しながら、「」キーを押します。
・つまり、キーの文字/数字の上に書かれている記号類は、「Shift」キーを押しながら、該当するキーを押します。
■その他の文字の入力

カタカナの入力は、言語バーを「ア」に切り替えます。
半角カタカナは、「_ア」に。
半角英数文字の入力は、「_A」
全角英数文字は、「A」に切り替えます。

■日本語文字の変換
文字を入力して、「スペースキー」を押すと文字が変換されます。
一度で正しく変換されなかったら、もう一度「スペースキー」を押すと、画像のように候補一覧が出ます。
希望する候補が選ばれるまで、スペースキーを押します。または候補の文字リストの該当する番号を入力してもOKです。

希望の文字を選んだら、「Enter」キーを押して文字を「確定」します。

*文字の「変換候補」と「確定」について
      画像のように、変換中に下線がついているときにはまだ確定されていません。
      「Enter」キーを押すことで下線が消えますね?これを「確定」といいます。

■キーボード・ショートカットを覚えよう

文字の入力モードの切替をマウスでいちいちやるのは面倒なものです。
入力モードの切替は以下の方法で、キーボードから手を離すことなく行うこともできます。

・日本語、英語の入力モードの切替 
「半角/全角」キーを押すことで日本語←→英語の入力が切り替わります。

・ファンクションキーで一発変換
Anthy言語バーが現れている(日本語入力モード)時に、文字を入力した後で、下記のファンクション・キーを押す事で、他の文字に変換ができます。

もじのにゅうりょく 「F6」キーでひらがなになります。
モジノニュウリョク 「F7」キーでカタカナになります。
モジノニュウリョク    「F8」キーで半角カタカナに変換されます。
mojinonyuuryoku 「F9」キーで、全角英文字にした後に、「F8」キーを押すと、半角英文字に変換されます。

■WindowsやAtokなどでの変換になれている方へ

Windowsを使ってきた方、Atokを使用してきた方には、同じ操作感覚で、文字入力ができます!
パネルから、「システム」-「設定」とたどり、「SCIM入力メソッド設定」を選びます。

「SCIM入力メソッドの設定画面」

[キーバインドの変更]

左ペインから「Anthy」を選び、現れたタブから、「キーバインド」を選びます。
「キーバインド・テーマ:」の所でクリックすると、一覧が出ますので、お好みのものを選びます。

Microsoft IMEやATOKを選ぶと、文字の入力後に次のようにすると、簡単に変換ができます。

・「Ctrl + I」 カタカナに変換
・「Ctrl + O」 半角カタカナに変換
・「Ctrl + P」 半角英文字(小文字)に変換
この時、「Ctrl」を押し続けながら「P」を押すと、大文字に。さらに続けてもう一度「P」を押すと、頭だけ大文字の英文字が入力できます。

■「かな入力」や「親指シフト」への「入力方式の変更」
入力方式は標準では、ローマ字入力になっています。
「かな入力」や「親指シフト」方式に変更したい場合には、「SCIM入力メソッド設定」で、左のリストから「Anthy」を選び、「一般」のタブの所で、「入力方式(M):」の所で、変更をします。
[入力方式の変更:かな入力、親指シフト入力]

■便利な「予測入力」
携帯電話でメールをする時に、文字を入力すると、予測される変換候補がリストに現れます。
Ubuntuでも、これと同じように、文字の入力中に変換の候補リストがでます。
これにより、キーボードを打つ回数をかなり減らす事ができます。
[予測変換機能の設定]

予測変換機能の設定を有効にするには、「予測」タブで、「文字入力中に予測機能を表示する」にチェックを入れます。

*「SCIM入力メソッド設定」の適用と終了
設定を変更したら、「適用(A)」をクリックします。
最後に「OK」をクリックすると、「SCIMを再起動してください・・・」というような画面がでます。
これは、パソコンを再起動するという意味ではありません。
SCIMの再起動とは、「半角/全角」キーを1度押して、言語バーをいったん消して、もう一度「半角/全角」キーを押す事で、言語バーを再表示させるという意味です。これにより、変更した設定が反映されます。


*おかしい!日本語が入力できなくなってしまった!?
・・・という場合に、まずはチェックしていただきたいのが、「Caps Lock」キーがオンになっていないか?です。このキーがオンになっていると、英文字が入力されてしまいます。


それでは、引き続き、テキスト・エディタで、適当に文字を入力してみてください。
文字の入力に慣れたら、次は、書類(ファイル)の保存と、フォルダを用いた整理について、見ていきましょう!

3 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

米国在住者です。 最近Sylvania Netbook MESO(OS:Ubuntu Netbook Remix 8.04)を購入し日本語環境に設定しました(したつもりでした)。 WEBページは全て日本語でウキウキとしたのですが、日本語を入力できません。 設定>SCIMに進むと左に
Front end gloval setup
IM engine global setup
Panel GTK
と出ます。 さっぱり分からないのですが、どうすれば日本語入力が出来るようになるかご教示戴ければ幸いです。 東出 10/09/08

u-bon さんのコメント...

isaoさん、

こちらでご紹介しているのは、日本語ローカライズ版での方法です。
Sylvania Netbookの場合(米国環境)、日本語環境の追加導入が必要です。
下記の記事をご参考になさってみてください。
http://viva-ubuntu.net/?p=731

Unknown さんのコメント...

u-bonさん、
お陰様で日本語入力が出来るようになりました。 有難うございました。 UbuntuはWindows OSをかなり侵食する予感があります。